リハビリ病院やオーストラリアのフィットネス業界での経験を持ち、高齢者の身体機能改善やパーソナルトレーニング、自費リハビリに精通した専門家が、正確かつ実践的な情報をお届けします。
【理学療法士監修】高齢者の筋トレは危険?効果・正しいやり方・やってはいけない運動を徹底解説
「高齢者に筋トレは必要なのか」「年齢的に危険ではないのか」──このような不安から「高齢者 筋トレ」と検索される方は少なくありません。
実際、高齢期における筋力低下は、転倒・要介護・外出機会の減少など、生活の質に大きな影響を与えます。
一方で、やり方を間違えた筋トレは、膝や腰を痛めたり、かえって身体機能を低下させてしまうリスクもあります。
本記事では、理学療法士の視点から「高齢者の筋トレ」について、効果・注意点・安全な方法をわかりやすく解説します。
高齢者に筋トレは本当に必要?
年齢とともに起こる筋力低下(サルコペニア)
高齢になると、加齢や活動量の低下により筋肉量が減少します。これを「サルコペニア」と呼び、特に太ももやお尻など、歩行や立ち上がりに関わる筋肉から衰えていくのが特徴です。
筋トレ不足が招く3つのリスク
- つまずき・転倒の増加
- 要介護状態への移行
- 外出や社会参加の減少
筋力低下は「老化だから仕方ない」と見過ごされがちですが、適切な筋トレを行うことで進行を抑えることが可能です。
高齢者の筋トレで得られる効果
歩行・立ち上がり動作の安定
下肢筋力が向上することで、椅子からの立ち上がりや歩行が安定し、日常生活の動作が楽になります。
転倒・骨折の予防
筋トレは筋力だけでなく、バランス能力の向上にもつながります。転倒による骨折は要介護の大きな原因となるため、予防の意味でも筋トレは重要です。
意欲・認知機能への良い影響
運動習慣がつくことで活動量が増え、生活リズムや意欲の向上にもつながります。身体が動くことで「できること」が増え、精神的にも前向きになりやすくなります。
高齢者が筋トレでやってはいけないこと
重すぎる負荷での筋トレ
若い頃と同じ感覚で重い負荷をかけると、関節や腱を痛める原因になります。高齢者の筋トレでは「軽め・ゆっくり・正確」が基本です。
痛みを我慢しながら続ける
「多少痛くても我慢すれば効果が出る」という考えは危険です。痛みは身体からの重要なサインであり、無視すると慢性的な障害につながることもあります。
自己流・動画だけでの筋トレ
動画を見ながらの筋トレは手軽ですが、フォームの崩れに気づきにくいという欠点があります。特に高齢者の場合、間違った動きが負担となり関節や靭帯への痛みの誘発に繋がりやすいため注意が必要です。
高齢者におすすめの筋トレ種目
まず鍛えるべき筋肉
高齢者の筋トレでは、以下の部位を優先的に鍛えることが重要です。
- 太もも(大腿四頭筋)
- お尻(殿筋)
- 体幹(腹筋・背筋)
自宅でできる安全な筋トレ例
- 椅子スクワット
- かかと上げ運動
- 壁や椅子を使った片脚立ち
いずれも無理のない回数から始め、体調に合わせて調整することが大切です。
高齢者が自宅で簡単に行える筋トレ方法は以下を参考にしてください。
高齢者でも安心!自宅でできる簡単筋トレ方法
高齢者の筋トレは何歳から?週何回が理想?
80代からでも遅くない理由
筋肉は年齢に関係なく刺激に反応します。80代から筋トレを始めて、歩行能力や生活動作が改善した例も多く報告されています。
理想的な頻度と時間
高齢者の筋トレは、週2〜3回、1回20〜30分程度が目安です。毎日行う必要はなく、休息を挟むことで安全に継続できます。
一人で不安な場合は専門家を頼るという選択
専門家の指導で安全性と効果が高まる
身体の状態や既往歴は人それぞれ異なります。理学療法士など身体の専門家が関わることで、ケガのリスクを抑えながら、より効果的な筋トレが可能になります。
リオジムが大切にしている考え方
リオジムでは、「鍛えること」よりも「安全に動ける身体をつくること」を重視しています。高齢者の筋トレは、無理なく続けられることが何より重要です。
まとめ|高齢者の筋トレは正しく行えば一生の財産
高齢者の筋トレは、正しい方法で行えば、歩行能力の維持・転倒予防・生活の質向上につながります。
大切なのは、無理をしないこと、継続すること、そして必要に応じて専門家を頼ることです。
年齢を理由に諦めるのではなく、今の身体に合った筋トレを取り入れることで、より安心で自立した生活を目指しましょう。

