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2026.01.20   お知らせ

高齢の親の歩行が不安定になってきたら読む記事|家族がすべき判断と行動

高齢の親の歩行が不安定になってきたら読む記事|家族がすべき判断と行動

「最近、親の歩き方が少し不安定に見える」「つまずくことが増えた気がする」――。
50〜60代の子ども世代にとって、高齢の親の歩行の変化は見過ごせない不安材料です。
転倒や骨折、将来的な介護につながるのではないかと心配しつつも、
どこまで口出しすべきか、何から始めるべきか分からない
という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、
高齢の親の歩行が不安定になってきたと感じたとき、家族としてどのような判断を行い、どんな行動を取るべきか
を整理して解説します。
運動やトレーニングの話だけに偏らず、生活環境・心理面・相談先の考え方まで含め、
リオジムの視点でお伝えします。


「歩行が不安定」と感じるのはどんな変化か

歩行の不安定さは、必ずしも大きな転倒が起きてから明らかになるわけではありません。
多くの場合、日常生活の中に小さな変化として現れます。

  • 歩幅が以前より狭くなっている
  • すり足や前かがみの姿勢で歩くようになった
  • 方向転換や人混みでふらつく
  • 段差や階段を避けるようになった
  • 外出頻度が減り、家にいる時間が増えた

これらは、筋力・バランス能力・感覚機能などの低下が影響している可能性があります。
転倒は突然起こる事故ではなく、前兆の積み重ね
であることを理解しておくことが大切です。


高齢の親の歩行が不安定になる主な原因

加齢による筋力・バランス能力の低下

年齢とともに下肢筋力や体幹の安定性は自然に低下します。
特に太もも・臀部・足首周囲の筋力は、歩行の安定性に直結します。

関節や脊椎のトラブル

変形性膝関節症、股関節の痛み、脊柱管狭窄症などは、
痛みや可動域制限を通じて歩き方を変化させます。

感覚機能の変化

視力の低下、足裏感覚の鈍化、平衡感覚の衰えも、
歩行の不安定さにつながります。

活動量の低下による悪循環

「転ぶのが怖い」→「外出を控える」→「筋力が落ちる」
という悪循環に陥りやすい点も見逃せません。


家族がまず行うべきは「観察」と「共有」

親の歩行に不安を感じたとき、
いきなり対策を押し付けるのは逆効果になることがあります。
まず大切なのは、
状況を冷静に観察し、本人と共有することです。

  • どんな場面で不安定さが出るのか
  • 屋内と屋外、どちらで目立つのか
  • 本人自身は不安を感じているか

「最近歩くのが少し大変そうだけど、何か困ってることはある?」
といった対話ベースの確認が、
その後の判断をスムーズにします。


すぐに取り組める生活環境の見直し

歩行が不安定になったからといって、
すぐに運動を始める必要はありません。
まずは転倒リスクを下げる環境づくりが優先です。

  • 床に物を置かず、動線を確保する
  • 滑りやすいマットや段差を見直す
  • 夜間用の照明を設置する
  • 靴やスリッパの形状を確認する

環境調整だけでも、転倒リスクは大きく軽減できます。


「運動すれば解決」と考える前に知っておきたいこと

歩行が不安定になると、
「筋力トレーニングをすれば良い」と考えがちです。
しかし、痛みや不安を抱えた状態での運動や自己流の筋力トレーニングでは、
かえって逆効果になることもあります。

重要なのは、
今の身体状態・生活背景に合った関わり方
を選ぶことです。
単に運動量を増やすのではなく、
生活動作と結びついたアプローチが求められます。

なお、歩行の安定性を高めるための具体的な運動やトレーニング方法については、
別の記事で詳しく解説しています。

高齢者ご本人が取り組める歩行改善の考え方について知りたい方は、
高齢者(シニア)が効率良く筋肉をつけるには?も参考にしてみてください。


どのタイミングで専門家に相談すべきか

次のような状況が見られる場合は、
専門家への相談を検討する一つの目安になります。

  • 転倒歴がある、または転びそうになる場面が増えた
  • 歩行への不安が強く、外出を避けている
  • 痛みやしびれを伴う歩行の変化がある
  • 家族だけでは対応に限界を感じる

医療機関に加え、
身体機能や動作を評価できる
運動・トレーニングの専門家に相談することで、
生活に即した対策が見えてくることもあります。


リオジムが大切にしている家族視点の歩行サポート

リオジムでは、歩行の不安定さを
筋力低下だけの問題として捉えません

  • 生活環境
  • 本人の心理的な不安
  • これまでの生活習慣
  • 家族との関わり方

これらを総合的に整理した上で、
必要に応じて運動や動作の見直しを行うという考え方を大切にしています。

また、ジムへの外出が難しい場合や、
より生活に密着したサポートが必要な場合には、
自宅で行う出張型サポート
という選択肢もあります。


まとめ|気づいた「今」が行動を始める最適なタイミング

高齢の親の歩行が不安定になってきたと感じたとき、
多くの家族は「まだ大丈夫かもしれない」と様子を見がちです。
しかし、
小さな変化に気づいた今こそが、最も安全に対策を始められるタイミング
でもあります。

家族が正しく理解し、冷静に判断し、適切な行動を取ることで、
転倒や介護のリスクは大きく下げることができます。

リオジムでは、こうした家族視点での歩行や身体づくりに関する情報発信を、
今後も続けていきます。

この記事を書いた人

八幡 亮(やわた りょう)

理学療法士。西麻布を拠点とするパーソナルジム「リオジム」運営。
これまで高齢者・シニア世代を中心に、健康維持や運動習慣づくりを目的とした
パーソナルトレーニング指導に携わる。

病院やリハビリ施設での臨床経験を活かし、
「鍛えること」よりも「年齢を重ねても安心して動ける身体づくり」を重視した指導を行っている。

麻布十番・南麻布・六本木・白金台・白金高輪・西麻布・広尾など都心エリアで、
運動に不安を抱えるシニア・高齢者が無理なく続けられる環境づくりに取り組んでいる。

<メディア出演>
テレビ東京「なないろ日和」出演
雑誌・Webメディアにて健康記事を多数監修

理学療法士トレーナー/八幡亮

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